「若い目」への投稿5

  薩摩中学校の国語科では,作文指導の一環として,生徒の作文を南日本新聞の読者投稿コーナー「若い目」に投稿しています。11月26日付のブログで,これまでの掲載作品の4つを紹介しました。


  本日の南日本新聞に,5人目の生徒の作品が掲載されたので,紹介いたします。

 


【平成27年12月9日掲載】

 「人型ロボットの活用」

    (3年女子 H.Mさん)

  肝付町で人型ロボットを介護の担い手として採用しているという新聞記事を読んで,私はいいことだと思いました。なぜなら,介護士が足りないといわれている現在,この開発はとても役に立つと思ったからです。しかし,この開発には,いくつかの問題点もあると思います。

  私の夢は,介護士です。先日,老人ホームで職場体験をさせていただいたのですが,その時に介護士の方が,何よりもコミュニケーションが大切とおっしゃっていました。その点ではどうでしょう。確かにこのロボットも話すことは可能です。しかし利用者の方の気持ちを考えると,人間の方が安心するのではないでしょうか。もし,利用者が何か悩みを抱いていたら,介護士は相談相手にもなれると思います。

 また,介護士の減少が進んでいるとはいえ,現在,介護士として働いている人もたくさんいます。ロボットが増えれば,介護士の方々が職を失う可能性もでてきます。

 さまざまな問題点をしっかり考え,高齢者,介護士など,いろいろな立場の目線で考える必要があります。うまく,この人型ロボットの開発を利用し,よりよい未来をつくっていけるといいと思います。